Adobe Fireflyとは。
生成AI機能の「Adobe Firefly」は、WEB版(インターネットブラウザで操作ができる)ツールです。テキストを入力することで、一枚の画像を生成したり、画像の一部をペイントすることができます。
WEB版「Adobe Firefly」を使ってみる。
自画像がうさぎなので、「働くうさぎ」を生成してみます。
WEB版「Adobe Firefly」での操作
インターネットブラウザでhttps://firefly.adobe.com/を開きます。プロンプトに[明るいオフィスで働く/パソコンのマウス操作/着ぐるみのうさぎ/カジュアルな服装]と入力して、AI生成。
マウス操作がキーボード操作になり、なぜか聴診器付きですが、ふわふわなフーディーがかわいいのでこの写真を選択、ダウンロードしました。
生成した画像をPhtoshopで修正
このままでは医療関係者になってしまうので、ダウンロードした画像をPhotoshopで修正します。
聴診器がなくなりました。少し物足りないので、うさぎといえば…ということで、追加要素を生成・合成します。
ポータブル人参が追加できました。
ベータ版Photoshopで「Adobe Firefly」を使ってみる。
「Adobe Firefly」機能は、Adobeの一部ソフトにも搭載されるようになりました。通常版のPhotoshopにも生成塗りつぶし機能は追加されましたが、AI生成についてはベータ版の方が機能が多いので、今回はベータ版Photoshopを使用しています。
ショッピングモールや施設が新規オープンする時、施設とそこに集まっている人達が合成されているような広告を見たことがありませんか?
弊社の業務に不動産物件のCG制作、CGと実写合成などがあり、そのCGで作成したラウンジやゲストルームなどに、マンションの共有施設に人物を合成することをご依頼されることがあります。
業務では有料素材集から適切な素材を選択し、配置しています。限られた素材の中から、ベースとなる建物の角度や季節、雰囲気に合っている素材を探すのはとても大変です。
その大変な選択作業を、この「Adobe Firefly」でできるのかどうか、人物合成のテストをしてみました。
Photoshop内の「Adobe Firefly」で人物生成
室内の写真素材をベースに、左側のソファーに「本を読む女性」を生成してみます。
範囲を選択して、生成塗りつぶしを選んで、「本を読んでいる女性。」と入力します。
「緑色の椅子に座って本を読む外国の女性」が生成されました。
こちらを日本人の女性に変更します。「本を読んでいる日本人の女性」と入力して生成。
やはり椅子は違いますが、日本人の女性が生成されました。
「Adobe Firefly」で生成した人物をPhotoshopの機能で調整する。
サイズ感が若干大きいのと、ソファーは物件備え付けのものを使用したいので、座っている女性だけ残します。ここからは通常の業務に近いPhotoshopの機能を使って、いろいろ調整をしていきます。(省略)
あとはソファーやカーペットに影を落として完成。
業務ではもっと細かく細かく作業をしますが、とりあえずこんな感じになりました。
「Adobe Firefly」は業務に使えるか。
室内の写真と生成人物をなじませてみましたが、顔や指、洋服のしわなどに違和感があり、業務の成果物としてはまだ使える感じではないかな?といった印象があります。
プレゼンやデモ時点での提案書としての使用を考えると、ものがない状態でもこちらが提案するイメージを視覚的に伝えることができるのではないでしょうか。
「Adobe Firefly」の機能だけで、インテリアを変えてみる。
ここまではPhotoshopの力をかなり借りているので、「Adobe Firefly」の機能だけでどのくらいできるかテストをしてみます。
中央のテーブルに置いてある、本ととげとげとしたオブジェを「花瓶に入ったバラ」にしてみます。
ざっくりと範囲を選択して、「バラの花の入った花瓶」と入力します。
テーブルの上のオブジェが「バラの花の入った花瓶」が生成されました。
モデルルーム風にかっこいいオブジェも生成してみました。オブジェの形に合わせて、背景のソファーも違和感のない形になり、テーブル上の反射もしっかりとできています。
おまけ
最初に中央のソファーに本を読んでいる人を生成しようとしました。
最後に。
AI生成についてはまだ注意する点も多くありますが、適切に活用すれば、企業にとってのメリットもあります。
弊社でも新しい技術を積極的かつ適切に取り込んで、お客様のニーズにお応えできるように日々精進していきたいと思っております。
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