地域資源×WEBサイト:観光プロモーション事例集
地方創生や観光誘致において、地域が本来持っている文化・自然・歴史などの魅力を、いかに的確かつ魅力的に「見せるか」は極めて重要です。
従来の紙媒体だけでは情報が届きづらくなってきた今、WEBサイトを活用した戦略的な情報発信がカギとなっています。
本記事では、WEBサイトを活用して地域資源を最大限に魅せた観光プロモーションの成功事例とともに、その制作・運用のポイントを解説します。
- 地域資源とWEBサイトの連携が重要な理由
- 成果につながるWEBサイト制作の5つのポイント
- 【事例紹介】地域資源を活かしたWEBサイト構築の実践
- WEBサイト活用における注意点と失敗回避のコツ
- まとめ
地域資源とWEBサイトの連携が重要な理由
「地域の強み」が届いていない現実
各地域には、地元に根ざした文化、歴史的背景、豊かな自然、特産品といった魅力的な資源があります。
しかし、それらが潜在的な観光客に届いていないのが現状です。
以下のような課題が顕在化しています。
- SNSでは断片的な情報発信しかできず、魅力が伝わりにくい
- 情報が更新されないことで信頼性が失われる
- 多言語対応やスマホ最適化がされておらず、外国人観光客に不親切
これらは、戦略的に設計されたWEBサイトを通じて、体系的かつ継続的に解決できます。
観光客の意思決定は「デジタル主導」
近年、観光客の旅行計画は以下のような行動パターンに基づいています。
- Google検索やSNSでの情報収集
- 公式サイトで詳細確認と予約
- スマートフォンでのリアルタイムな調べ物
実際に、旅行計画において8割以上の人がWEB検索や公式サイトを参考にしているという調査結果もあります。
つまり、WEBサイトは観光客との「最初の接点」であり、「来訪や予約」へとつながる導線の中心です。

成果につながるWEBサイト制作の5つのポイント
地域資源を効果的に伝え、観光誘致につなげるWEBサイトには共通する成功要素があります。
1. ターゲットの明確化とペルソナ設計
- 訪日外国人、20代女性、ファミリー層など対象を具体化
- 「どんな人が、なぜ訪れるのか」の設計でサイト構成が決まる
- コンテンツ内容やデザインのトーンもターゲットに最適化
2. 地域資源のストーリー化
- ただ「見るだけ」の観光地紹介ではなく、背景や人のストーリーを伝える
- 地元住民や生産者の声を活用した記事・コラム形式が効果的
- 「旅の物語」が共感を生み、訪問意欲を高める
3. 写真・動画による視覚的訴求
- プロカメラマンによるビジュアルで「行きたくなる」印象を強化
- 季節ごとの写真差し替えでリピーター需要にも対応
- ドローン映像や体験動画も活用
4. 多言語対応・モバイル最適化
- 英語、中国語、韓国語など多言語対応はインバウンド対策の基本
- モバイルファースト設計により、スマホでのUXを最適化
- 音声ガイドやアクセシビリティ配慮も評価されるポイント
5. ユーザー導線設計とCTA配置
- スポット紹介 → イベント予約 → アクセス案内という流れを自然に設計
- 「予約する」「地図を見る」などアクション導線のCTAボタンを各所に配置
- Googleマップや体験予約サイトとの連携も効果的
【事例紹介】地域資源を活かしたWEBサイト構築の実践
三段峡観光ポータルサイト(広島県安芸太田町)|株式会社ワールドエリアネットワークス制作

■ 背景と課題
・安芸太田町の中でも特に知名度の高い観光地「三段峡」を中心とした情報が一元化されておらず、観光客にとって必要な情報が分かりにくかった
・SNSや口コミが中心となっていたため、地域の魅力が体系的に発信されていなかった
・四季折々の自然美や体験コンテンツを活かした誘客が課題となっていた
■ 実施内容
・渓谷の自然美や観光資源を活かしたビジュアル重視のデザインを採用し、訪問意欲を高める構成に
・見所スポット、渡舟、ツアーなど複数ジャンルの観光コンテンツを整理し、ユーザー導線を明確化
・地図連動型のスポット検索機能やアクセス案内、FAQを充実させることで、旅行前〜現地での活用を意識
・CMS(WordPress)による更新体制を構築し、自治体・観光協会側での運用を可能に
WEBサイト活用における注意点と失敗回避のコツ
情報更新が滞るリスク
- 公開直後は注目されても、更新が途絶えるとすぐに効果が落ちる
- CMS(WordPress等)で現地のスタッフが情報を更新できる体制づくりが重要
情報の詰め込みすぎ
- 魅力を詰め込みすぎて、ユーザーが迷子になってしまう例も多い
- 情報は階層的に整理し、目的ごとに導線を設けるのが基本
地域関係者の連携不足
- 行政や観光協会、商工会などとの連携が弱いと、情報更新や企画の実施が停滞
- 制作会社任せにせず、地域一体で運用していく体制構築が成果の鍵となる
まとめ
- 地域資源の魅力発信には、体系的に設計されたWEBサイトが不可欠
- 成功の要は「ターゲット設計」「ストーリー構成」「視覚訴求力」
- インバウンド視点での多言語・UX対応も重要
- 運用体制や更新スキームの整備が長期運用成功の鍵
観光プロモーションを強化したい地域・団体の皆さまへ
ワールドエリアネットワークスでは、観光プロモーションにおけるWEB戦略立案から、地域資源を活かしたWEBサイト制作・運用まで一貫してサポートいたします。
「デジタル施策に詳しい人材がいない」「魅力をどう見せればいいか分からない」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひ当社の観光プロモーション支援サービスをご検討ください。
→ 無料相談や資料ダウンロードはこちらからご利用いただけます。
制作のご依頼・ご相談はこちらから

